LOTUS~あなたに出会えたから~
あっけなく、私は承諾してしまった。

電話を切っても、しばらく心が落ち着かなかった。

部屋の鏡を見た。
大介の知らない、短い髪の私が映る。

別れて半年が経ち、気持ちを切り替えたつもりでいた。

それなのに私は、彼の事を忘れる事ができていなかったのだろうか。

こんな電話が来ることを、心のどこかで期待していたのかもしれない。























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