LOTUS~あなたに出会えたから~
私が立ち上がると、蓮が言った。

「じゃあ、俺も行くよ。」

私達は二人で、圭の部屋を出た。

早朝4時頃の初春の空気は肌寒く、空はうっすらと明るかった。
私達は付かず離れずの距離で歩いた。

ダルさと眠気でボンヤリした私と、軽くお酒に酔った蓮はあまり気を使い合う事もなく会話もせずに静かに歩いていた。






























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