魔王に甘いくちづけを【完】
とても真剣な瞳・・・・。
やっぱりあの声はラヴルだったの?
でも、どうして?
あの女性のお客様は・・・。
見下ろしてるラヴルの漆黒の瞳。
妖しく光っていて怖いけれど、気のせいか、とても心配げに見える。
もしかして、本当に心配してくれていたの?
「ラヴル、どうしてここにいるの?確か、女性のお客様がいたで――っ」
背中にまわっていた腕に力が入り、グイッと体が起こされた。
急に起こされたためか、軽い眩暈が起こり、言葉が途中で途切れてしまった。
くらっと揺らいだ頭が素早く支えられ、広い胸にぐっと押し付けられた。
さっきまで手を握っていた方の手も、いつの間にか背中にまわりこんでいる。
徐々にラヴルの腕の力が強まっていく。
動こうとしても1ミリも動けない程に強く抱き締められている。
――何だか、ぎゅうぅなんて音が聞こえてきそう。
包み隠さず話せと言われても。
胸がドキドキする上に、とても息苦しくて。
このままでは落ち着いて話が出来ないわ。
どうしたらいいのかしら・・・。
「ラヴル、もう少し、力を緩めて・・・」
思い切って出した声が掠れている。
息も絶え絶えに、なんとか緩めて貰おうと交渉するも、逆に、何故かどんどん力が強くなっていく。
もしかして、このまま絞め殺すつもりとか・・・?
でも確かあれは逃げた場合のことで・・・今は違う・・・はず。
「ラヴル、・・・あ・・あの、離してください」
「駄目だ、離すつもりはない。このまま、私の質問に答えろ。それ以外で、その唇を開くことは許さん」
有無もない強い言葉。
耳の傍で低く静かに発せられたラヴルの声が、鼓膜を優しくくすぐる。
耳朶に息がかかり、体が痺れるような感覚に襲われる。
―――何が起こってるの?
どうしてこんなに、息も出来ないほどに強く抱き締められてるの?
あの女性はもう帰ったの?
恋人に見えたのに、私なんかに構ってたらいけないじゃない。
半ば意識がもうろうとし始め、ハテナマークがぐるぐると渦を巻き始めた。
おぼろげにラヴルの声が聞こえてくる。
「このまま・・・ユリア、私は――――」
やっぱりあの声はラヴルだったの?
でも、どうして?
あの女性のお客様は・・・。
見下ろしてるラヴルの漆黒の瞳。
妖しく光っていて怖いけれど、気のせいか、とても心配げに見える。
もしかして、本当に心配してくれていたの?
「ラヴル、どうしてここにいるの?確か、女性のお客様がいたで――っ」
背中にまわっていた腕に力が入り、グイッと体が起こされた。
急に起こされたためか、軽い眩暈が起こり、言葉が途中で途切れてしまった。
くらっと揺らいだ頭が素早く支えられ、広い胸にぐっと押し付けられた。
さっきまで手を握っていた方の手も、いつの間にか背中にまわりこんでいる。
徐々にラヴルの腕の力が強まっていく。
動こうとしても1ミリも動けない程に強く抱き締められている。
――何だか、ぎゅうぅなんて音が聞こえてきそう。
包み隠さず話せと言われても。
胸がドキドキする上に、とても息苦しくて。
このままでは落ち着いて話が出来ないわ。
どうしたらいいのかしら・・・。
「ラヴル、もう少し、力を緩めて・・・」
思い切って出した声が掠れている。
息も絶え絶えに、なんとか緩めて貰おうと交渉するも、逆に、何故かどんどん力が強くなっていく。
もしかして、このまま絞め殺すつもりとか・・・?
でも確かあれは逃げた場合のことで・・・今は違う・・・はず。
「ラヴル、・・・あ・・あの、離してください」
「駄目だ、離すつもりはない。このまま、私の質問に答えろ。それ以外で、その唇を開くことは許さん」
有無もない強い言葉。
耳の傍で低く静かに発せられたラヴルの声が、鼓膜を優しくくすぐる。
耳朶に息がかかり、体が痺れるような感覚に襲われる。
―――何が起こってるの?
どうしてこんなに、息も出来ないほどに強く抱き締められてるの?
あの女性はもう帰ったの?
恋人に見えたのに、私なんかに構ってたらいけないじゃない。
半ば意識がもうろうとし始め、ハテナマークがぐるぐると渦を巻き始めた。
おぼろげにラヴルの声が聞こえてくる。
「このまま・・・ユリア、私は――――」