アホ毛のアン【短編】
早く手に取らないと誰かに横取りされそうな気がして慌てて掴む。


ゲットだぜ!


ついでに紙パックの飲むヨーグルトも棚から取ってレジへ。


「こ、こ、こちらの商品、あたたたた、あたた、あたたたためますか?」


……どっかの暗殺拳の伝承者か?


いや新人バイトさんなんだろう。ハムカツサンドを温めるか聞いてくれているのだ。


どっちでもいいかと思ったが、温めた方がソースの味がより強力になるのに思い至った。


「お願いします」


……ボケた方が良かっただろうか?


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