パステルカラーの恋模様 2
「ねー美園~、牛乳とコーヒー牛乳どっちがいい~?」
えぇぇ~?!
いつのまに…。
啓ちゃんは嬉しそうに笑いながら、売店で瓶のコーヒー牛乳を二本買った。
そしてちゃっかり売店のおばさんとも仲良しになったのでした。
自由に使える畳のお部屋でくつろぐことにしたあたし達。
「かんぱーい!」
カチャンといい音がした。
喉渇いてたから、おいしいや。
「かーっうまい!やっぱり、温泉といえばこれだよね」
「そうだね」
「しかも絶対、瓶のやつ!飲みたかったんだ」
「そっか。よかったね!啓ちゃん」
「うん!」
まるではしゃいでいる小学生みたいな啓ちゃん。
まったく色んな顔を見せるんだよな、啓ちゃんは。
まっ、そこが好きなんだけどね。
ふふふ。
「美園?」
「ん、んっ何?」
啓ちゃんが横からじーっとあたしを見てくる。
「えーと…?」
「口の周り、おひげができてるよ」
「えっ!!」
にんっと笑って、啓ちゃんはゲームしよう!と立ち上がった。