君色Diary
「誰だって、好きな人の前では臆病になるよ。だから、逃げてもいいの」
「でも、それじゃ……」
「何度も逃げて逃げて……でも、自分の気持ちさえちゃんと言えるなら、それでいいじゃない」
「…………」
「ちゃんと、一番伝えたい気持ちさえ言えるなら……何度逃げたっていいの」
葉月はそう言うと、あたしの心を見透かすように、ジッと見つめてくる。
それにあたしは、心が揺さぶられて。
逃げていいの……?
一番伝えたい気持ちさえ言えるなら……。
ドクンドクン、と胸が鳴る。
あたし……。
あたしの、一番伝えたい気持ちは……。
「でも、それじゃ……」
「何度も逃げて逃げて……でも、自分の気持ちさえちゃんと言えるなら、それでいいじゃない」
「…………」
「ちゃんと、一番伝えたい気持ちさえ言えるなら……何度逃げたっていいの」
葉月はそう言うと、あたしの心を見透かすように、ジッと見つめてくる。
それにあたしは、心が揺さぶられて。
逃げていいの……?
一番伝えたい気持ちさえ言えるなら……。
ドクンドクン、と胸が鳴る。
あたし……。
あたしの、一番伝えたい気持ちは……。