君色Diary
顔が近づけば近づくほど、段々熱くなる頬。

必死に首を横に振れば、空くんは不思議そうにしながらも、ようやく距離ができて。

あたしはホッと息をついた。


空くんて……いつもクールなのに、表情変わるときはコロコロ変わるよね……。

心臓に悪いよ……。


そんなことを考えながら、カバンから手帳を取り出す。

そして今日の日付を開くと、空くんがじーっと眺めてきて。



「……えっと、どうしたの?」


「いや、今日は何色なのかなと思って」



空くんはそう言うと、カラフルな日記を見て、目を細める。

“どうしたのかな”と首を傾げれば、「はぁー」とため息をつかれた。



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