転校生は憧れの人
私なんかが、落合くんの相手役をつとめちゃっていいのかな?
ほとんどの女の子の憧れの人だし。
それに私、元々主役なんてむいてないし……。
駄目だ。これは本当に無理だよぉ!
「ねぇ、白雪姫役って誰?」
そんな時、落合くんの爽やかな声がクラスに響いた。
皆の視線が一気に辺りに飛び交う。
……うぅ、非常に手を挙げにくい。
“私です”
なんて、とてもじゃないけど言えない。
……よし。こ、ここは黙っておこう。
ごめんなさい、落合くん。
申し訳ないけど、空気が空気だし。うん、そうしよ――。