さよならまでの時間

受験


「梨花、受験、どうするんだ?」

翔ちゃんの部屋で勉強を教えてもらっている時に、翔ちゃんに聞かれた。

「ここまで頑張ってきたから、受けるだけでも受けたいんだ。大学に通うのは、無理なんだろうけど・・・」

「そっか・・・じゃあ、勉強頑張ろうな!」

「うん!」

普通に過ごしたいっていうあたしの希望を出来るだけ叶えてやりたいって言ってくれた翔ちゃんは、卒業まで学校に行くことも受験することも反対していた涼ちゃんを、説得してくれた。

普通に過ごしてなきゃ、怖くて何も出来なくなっちゃうもん・・・
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