さよならまでの時間
「あたしが好きなのは、聡くんだけだよ?」
「りん・・・ありがとう。なぁ、りん。どこ行きたい?」
「聡くんと一緒なら、どこでも嬉しいよ・・・」
嘘・・・あたし、ホントはどこにも行きたくないの・・・
聡くんの家かあたしの家で、ずっとこうしてくっついていたい・・・
そんなあたしの気持ちが通じたのか・・・
神様があたしの味方になってくれたのか・・・
「俺ん家、来る?」
そう聞いてきた聡くん。