素敵に政略結婚♪◆

秘書さんは
静かに業務をこなし、

私は
特にすることもないので
出された紅茶の湯気を見た。

ちらりと
バッグの中の携帯を盗み見るけど
着信もメールもない。


志保さん…遅いなぁ。


ぼんやり
そんなことを考えていると、

すっと目の前に、
クッキーの箱が置かれた。


「・・・いただきものですが、
 よかったら 
 どうぞ。」


「あっ。ありがとうございます。」

慌てて
立ち上がって
頭を下げる。


秘書さんは
くすっと笑って、
「…建志君は…毎日楽しいだろうね。」
とつぶやいた。





「あの・・・
 建志を知っているんですか?」


< 186 / 213 >

この作品をシェア

pagetop