素敵に政略結婚♪◆
「やっぱりなんか変だよ?
大丈夫ーー?
朝も、リュートと話をしていたみたいだし。
なにか、
悩みでもーーー」
「いえっ。そんなんじゃないんです。」
やだ。
誤解させちゃった?!
思いっきり
頭を振って否定する。
「でもーー。」
「いえ。そのぉ。
・・・建志は…
建志だなって。再確認です。」
「え?」
ぽかんと
建志は春乃をじっと見る。
「だから、気になさらないで下さい。」
そうだ。
別に、
他人の意見なんて気にならない。
だって、
建志は建志なんだもの。
そりゃ、ちょっとは気になるけどーー。
建志は、
納得したような、
ちょっと困ったような笑みを浮かべて、
春乃を静かに抱き寄せて、
頭にキスを落とした。
「んーー?
よくわかんないけど・・・」
まぁいいや、
なんてつぶやきながら、
唇を耳の後ろに触れる。
くすぐったくて、
春乃は
ふふっと笑って、
ぎゅっと建志に抱きつき返した。