素敵に政略結婚♪◆
「ソレとも何?
君の魅力で建志を振り向かせているつもりだった?」
むっとしたように彼女は
俺を睨んできた。
あーこういうタイプは
急に刃物を出してきそうでヤバいよな。
なんて思いながら、
思いとは裏腹に、思わず微笑む。
「どんなに美人でも無理だから。」
「え?」
「だから、君がどんなに美人でも
建志が、女の体に夢中になるわけーーないだろ?」
だって、あいつの夢は『幸せな政略結婚』だぜ?
意味わかんねー。
俺は断然、恋愛主義だな。
運命の出会いとか信じちゃうタイプ。俺って意外と純情。
なんてな。
改めて
彼女を見つめる。