胸キュン


「意味不明です!//////ずっとって…私と瀬川君は初対面でしょ?」



もっとましな嘘ついてよね…。



ってか心臓に悪い…。



翠とか放心状態だし…。



周りからは信じられないって感じの視線感じるし。



彩乃は興奮してるし…。



「嘘じゃないよ?」



まだ言うか!



この男は!!!



「入試の日、雨降ってて…俺、傘忘れたんだ。入試の試験は散々で…結構落ち込んでた」


入試の日は確かに雨だった。



私も試験散々で落ち込んでたから覚えてる。



「喉は痛いし寒いしで苛々してたら…知花が現れたんだ」


「……私が?」


「傘の中に入れてくれてずっと“大丈夫ですか?”って心配してんの。」



あっ…少しだけど思い出したかも…。



「結局、知花は俺に傘と喉飴くれて…笑いながら“風邪、こじらせないで下さいね”って。」


「…あったかも…///」


「んで、合格発表で会えるかなって捜したらいたんだ!知花が!」


嬉しそうな顔で話を続ける瀬川君。



「凄い笑顔で涙を少しためてはしゃぐ知花に凄いドキドキした。」


「!////////」


「会えるの楽しみだったんだ。本気で好きです!付き合って下さい!」



胸が痛い…。


顔が赤い…。


息が苦しい。


彼を見てたら…そんな症状が出る。



胸キュンの痛みより痛い痛みを私は今日知った。



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