恋のレシピの作り方
 それで奈央はようやく合点がいった。

 日本人にしてはモデル並の身長と脚の長さに、淡い虹彩が特徴的だった。そして、時々感じる日本語の違和感―――。
 
 これらは全て一条のバックグラウンドにあったのだ。

「司はパリで生まれ育ってますからね、でも一応国籍は日本です。パリジャンかぶれの日本人と思ってくれて構いませんよ」

「羽村さん……詳しいんですね」


「まぁ、彼が日本に来て、五年の付き合いになりますから」

 羽村は一条と出会った頃を回想しているのか、どことなく懐かしそうに目を細めていた。


 その時―――。
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