恋のレシピの作り方
第十七章 ブルームーンの意味
 地下のイタリアンレストランから地上に上がると、店に入った時は、まだ若干夕日がかっていたのに、すっかり夜の帳が降りてしまっていた。


 ―――思いのほか、会話が弾んで時間を忘れた。

 一緒にいて楽しい事。奈央にとって、それが桐野の魅力だった。
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