ラブ・ストーリー~可愛くない女~
「‥和樹‥くん‥。」


‥私は、何てことをしてしまったんだろう。


人前では絶対に見せない涙が‥私の瞳からポロポロとこぼれ落ちた。


「‥みゆき先生‥。」


綾乃先生が驚いたように口を塞いだ。


「‥辞めたことで罪滅ぼしができますか?責任を取ることなんてできますか?それすらもう、僕達には許されない。前に進むしかないんです。‥わかりますか?」


‥正直先生の言う通りだ。


私は黙って頷き、綾乃先生は力なく椅子に座った。



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