ラブ・ストーリー~可愛くない女~
「‥ねぇ、秀人。私ってなんで幸せになれないのかなぁ?」


私は冷たいペットボトルをおでこに当てた。


「‥私が“可愛くない女”だから‥だよね。」


「可愛くない?みゆきちゃんが?」


「うん、素直じゃないし、すぐ毒舌になるし、キラキラしてないし、若い子に嫉妬しちゃうし‥本当、可愛くない。」


私は秀人に顔が見えないように助手席の窓を見た。


「そんな女のところには‥王子様は来てくれないの。」


「王子様?みゆきちゃん、ちゃんと可愛いこと言ってるじゃん。」


秀人がおどけて言った。


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