Dreamers-夢物語-


『…士…あいつといんの?』

「え?なんで?…ぁ…っ』


ベシッと廉を叩くも、やめようとしない。
話に集中出来ない……っ。


『だって様子おかしい。あいつといるんだろ?』

「いるっちゃいるっけど、なんで…?」

『…もういいっ。…明日は帰って来いよ士』


ブチッと一方的に切られる。
はぁ…とため息が出てしまう。
また寂しい思いさせちゃった…。
高校生であろうが、あの子にとってあたしは1人の家族だもんね。
母親代わりのあたしに、凄い懐いてるし。
携帯を耳から離すと、廉はまたぎゅっとする。
明日は絶対帰るから。と拗ねて言う。
廉はうんと頷いた。


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