Dreamers-夢物語-


「んー…情報なしか。…きりいいし、今日は終わりにしよ」


1時10分。あたしは時計を確認して、最初の画面に戻し、パソコンの電源を落とした。
パソコンを閉じ、元の場所へパソコンを戻す。
そのまま部屋の電気を消し、ベットに潜り込んだ。

学校のみんなは、就職のことなんてまだ考えるの早いよ!とか言うけど、早めに準備したって構わない。
備えあれば、憂いなしってよく言うじゃない?
まさにそのとおりなんだ。
今やっとけば、絶対自分にいい形で帰ってくるもの。
夢を夢で終わらすわけにはいかないからね。
今の学費は一応免除になってるけど、専門学校行くとなると、莫大な学費が掛かってしまう。
それを払うのは婆ちゃん達だもの。
あたしはあまり婆ちゃん達に迷惑をかけたくない。
逆に心配かけたくないから、あたしは必死なのかもしれないね。
あたしがさっさと就職出来て、給料貰えるようになれば、婆ちゃん達に恩返しだって出来るし、郁の面談だってちゃんと見てあげられる。
今まで、あたしはいろんな人に迷惑をかけてきたんだもの。
今度はあたしが恩返しをしなくてどうする。




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