プライマリーキス 番外編&溺愛シリーズ

「君を独り占めできなくなるっていうこと……でもあるわけだけど」

 ゆるく休めながら彼は時々迷うように動かす。彼の情熱に満たされて、呼吸が荒くなっていく。

「どうして……私とずっと繋がっていくってことなんでしょ?」
「あぁ……たまにはウィルのように構ってあげないと、それを覚えてて」

 見つめ合って笑い合う。そして激しく求め合いたくなる。
 結婚してからますます……幸せが欲しくなる。

 愛してる……繰り返し、言って?
 
 照れなんかよりも、ずっと。
 素直な気持ちで。


 本当の意味で一つになった日のことを思い出す。

 何度、こうして抱かれても足りないぐらい……私は彼が好きで。
 この想いをセーブしきれなくなるぐらい、愛したくて愛されたくて。

 自然と……というのは、そういうことなんじゃないかな、と思った。

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