プライマリーキス 番外編&溺愛シリーズ
 僕は、はしゃぐ美羽のおしゃべりをストップさせてキスをした。

「そろそろ、僕の方を見て」

「いつだって、見てます。だけど……潤哉さんがじっと見るから、見られないんです」

 困ったような照れた顔で、美羽は言って背伸びをした。

「もう一回」
「何?」
「キスをして」

 ――その度に、ここからスタートしよう。
 一歩ずつ進む度に、一つずつ分かち合う度に。





番外編3 キス・ミー?  END

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