体育倉庫で・・・
「はーなーこっ。」
「あっ。乙姫ちゃん。」
ジャージのすそで汗を拭きながら乙姫ちゃんがやってきた。
「華子。足大丈夫?結構走ってたけど。」
「・・・・・ん。まあ、多少痛かったけど、、、大丈夫でしょ!」
「・・・そ、そう。」
・・・それより、私はあの人に話を聞きたいんだけど、、、
「ほ、本田先輩。」
私は、先輩の後ろ姿に声をかける。
「ああ、最近やってきたマネージャーさんね。ええっと・・・。」
「椿です。椿華子です。」
「そうそう、そうだったね。いやあ、俺目当てで入部したのかなって思ったんだけど、亮汰にスカウトされたんだってね。コーチとして。」
フフっと笑う先輩。