secret lips  -この恋は秘密-


「・・・・・・今日は何のご用ですか?」


「飯食ったか?」






「………食った」



私が玄関を開けると

その男は当たり前の様に靴を脱いで中に入ってくる



ずかずかと歩く姿はまるでこの家の主の様だ











「よし、食え」


数分後、私の目の前にはこの男が作った料理が並べられる



「要らないよ。お腹空いてない」



「いいから黙って食え。なんなら食べさせてやろうか?」



その後“口移しで”と言う声が聞こえ、渋々箸を持つ



「先生って大変だね。こんな事までしなきゃいけないなんて」


「おおー。そう思うなら毎日学校来いや。毎日教頭に文句言われる俺の身にもなれ」



嫌味を嫌味で返され


私は黙るしかない





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