ラッキービーンズ【番外編】
熱いシャワーを浴びてスッキリと目を覚まして、軽くメイクを整えてから部屋に戻った。

私がシャワールームにいる間に水嶋も身支度を整えていて、それから二人でルームサービスの朝食を取った。


「今日はどうする?」


水嶋の言葉に、クリスマスデートはもう終わりなのかって寂しくなった。

だけど元々はクリスマスには用事が入っていて会えないと言ってたぐらいだから、仕方ないのかもしれない。


だけど……。


「離れたくない。もっと一緒にいたい」


あんな風に身体を重ねた後だから、余計離れがたくなってしまう。

こんなこと言って迷惑がられるかなと、眉を下げていると水嶋が吹き出した。


「そういう意味じゃなかったんだけど。メイ可愛いな」

「え?」

「昨日マトモに寝てないだろ? メイが激しすぎて」

「ちょっと……!」

「あれ? 否定するの?」

「……」


否定……は確かにできないけど!

寝てないのも確かだけど、その言い方ってなんかすごく語弊があると思うー!


「帰って一緒に寝る?」

「え」


水嶋のベッドで抱っこしてもらって昼寝するのを想像してみた。

それはそれですごく幸せな魅力的な時間だ。


「でも、一緒に寝てたらきっと襲っちゃうけど」


ペロリと舌を出した水嶋に、顔が赤くなる。

なんでそんな元気なのって言いそうになったけど、恥ずかしくてやめた。
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