渇望の鬼、欺く狐
昼寝を終えてからも、雪と旭は川で遊んでいる。
夕方になり、ようやく社へ戻る事となって。
三人で歩き出せば、その声は届いた。
「抱っこ、抱っこ」
遊び疲れたのか、単に甘えたいだけか。
そんな旭を可愛いとは思うけれど。
「あ? 何だよ、仕方ねぇな」
何故そこで私ではなく、雪にせがむのだろう。
雪は雪で、満更でもなさそうで。
軽々と片手で旭を抱き上げて、歩き出していく。
「かーちゃー、かーちゃー」
雪の肩越しにこちらに向けて手を振る旭に、自分の手を振り返しながら。
……社に戻ったら目いっぱい抱こう。
何となく、淋しさを感じつつ、そんな事を思ったのだった。
夕方になり、ようやく社へ戻る事となって。
三人で歩き出せば、その声は届いた。
「抱っこ、抱っこ」
遊び疲れたのか、単に甘えたいだけか。
そんな旭を可愛いとは思うけれど。
「あ? 何だよ、仕方ねぇな」
何故そこで私ではなく、雪にせがむのだろう。
雪は雪で、満更でもなさそうで。
軽々と片手で旭を抱き上げて、歩き出していく。
「かーちゃー、かーちゃー」
雪の肩越しにこちらに向けて手を振る旭に、自分の手を振り返しながら。
……社に戻ったら目いっぱい抱こう。
何となく、淋しさを感じつつ、そんな事を思ったのだった。