残念な彼!ーOH MY ダーリン!!
「は、るひとぉ…んっ」

何とか声に出して呼ぶと

「良い子だね、ちいは」

そう言うと先輩は私を抱き上げ寝室へと運んだ

こうして私達の初めての夜はやがて日が上り始めるまで終わらなかった

めでたしめでたし…
って何か足りなくない?

ほら、ドアがバァーンとか振り返ると座ってお茶飲んでるとか

そっか、そうだよね

さすがに今日くらいはね
いくら残念な家族とは言え気使うでしょ

うん、何かみんなと上手くやってけそう

って思ったのは一瞬で

実はこの時みんなしてマンションまで来たものの

桃華さんが急に産気づいて泣く泣く部屋に入るのをあきらめたと聞かされたのはホンの少し後の事だった

やっぱ無理かもーっ!!

おまけ*初めての夜!
fin
< 145 / 146 >

この作品をシェア

pagetop