私の彼は強くて優しい不良です。
本当の事。


旧管理棟の屋上に着いた所でその手を離された。

「…っ…黒瀬くん」

目の前には間違えなく黒瀬くん。

「久しぶりだな」

…え?
久しぶりって?

『ふざけんな』とか言われるもんなのかと…
怒ってるもんなのかと…

「俺が怒ってると思った?」

「…っ!…」

何でわかるのー?

「美結、まじわかりやすい。何で?俺、なんで避けられてんの?それなりに理由があんだろ?言えよ」
< 79 / 167 >

この作品をシェア

pagetop