鬼の花嫁
息を整える私を見つめながら
自慢気な様子でニィッと笑う風神さん。
「これで“なにもない関係”
ではなくなったわけだ」
「っ………」
そして私を抱きかかえたまま、
お屋敷に向かう風神さん。
「お、降ろして下さい!」
「ならん。
いつ逃げ出すかわからんからな」
「にっ…逃げませんから!」
ギャーギャーと騒ぐ私を
気にも止めない感じで
先ほど居た部屋ではなく、
奥の方へ進んでいく風神さん。
「え……?」
着いたのは
先ほどよりも大きな部屋で
一組、布団が敷かれていた。