鬼の花嫁







そして、はぁ…と少し

ため息をついて口を開く




「お前は我が妻。帰す気はない」

「つま…っ私学校があるんです!」

「学校…?」




ほ、本当は

学校になんて行きたくないけど



「勉強しに行くんです。
 これは決まりだから行かせてください」




その言葉を聞いて、

ふむ…と感心したような

表情を浮かべる風神さん。




「ほお…そのような場所があるのか」




風神さんは少し考え込んで

にこりと笑みを浮かべこちらを向く。




「行ってもいいぞ」

「え…」




それは意外にもすんなりOKされた




「知識を得るのに損はない。
 良かろう、連れて行ってやる」

「や、やったー!」





< 41 / 239 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop