鬼の花嫁
ボーっと特になにもする事がなく、
お茶を飲んでいると私ぐらいの年の
男の子が声をかけてきた。
「お弁当を…」
ポンっと渡されたのは
桜柄のピンクの巾着に入ったお弁当
「わぁ…あ、ありがとう!」
お礼を言い、
まだ温かいお弁当を受け取る。
黒髪の美少年という言葉が似合う
白い服に身を包んだ男の子。
(白い服……あ、もしかして)
「…板前さん?」
「え…ん、まぁ一応…見習いだけどな」
少し頬を赤く染め、
照れ臭そうに苦笑いを浮かべる彼。
なんだか歳が近いからか話しやすい。