「僕」

青空



涙を映したような空は

どこか空虚で
綺麗なのに寂しくて乏しくて


隣を通り抜ける風はその一人分の隙間を嘲笑うかのよう



今はなき君の影がそこに
映ったように思えて

振り返ってみたりなんか
しちゃったり



手放したら二度と戻らない

あれだけわかったつもりでいたのに



いざ、君が他の誰かの隣にいるのを目にしたら

後悔が目から溢れてきた







あの日の思い出に戻りたい

見上げた空は
ぼやけて霞む可笑しな青空




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