月夜の翡翠と貴方
私は、濡れた瞳を細めて、笑った。
美しく、綺麗に。
全ての感情を捧げる、その人へ。
「…離さないで、ずっと。ルトのそばに、いさせて下さい」
好きだよ、と言って、ルトを見上げる。
ルトは、見たことのないくらい赤くなっていた。
「……………」
驚いて凝視していると、「もうやだ…」と情けない声まで聞こえてきた。
「…なんなの?俺のこと嫌いなの?好きなの?」
「…どっちも」
「それ、どっちもあっていい感情なの?」
…たぶん、と私が呟くと、ルトがため息をつく。