クランベールの甘い日々 〜クランベールに行ってきます 番外編集〜
 そして今度は照れくさそうに笑った。


「いやぁ、外国人だからストレートだな。おまえを愛してるって何度も言うんだよ。父さんの方が照れくさくなって、ついつい飲み過ぎちまった」


 それですっかり出来上がっていたわけだ。結衣はクスリと笑って進言した。


「お父さんも、たまにはお母さんに言ってあげたら?」
「言えるか、そんな事。母さんは分かってる」


 そう言って、父は気まずそうに顔を背けた。



 夕方になって、ロイドをクランベールに連れて帰るため、蒼太の運転する車で、結衣のマンションまで送ってもらった。

 家に帰った途端、ロイドが高熱を出して倒れた。
 やはり日本の寒さが、こたえたようだ。
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