クランベールの甘い日々 〜クランベールに行ってきます 番外編集〜

 ラクロット氏が用意してくれたドレスは、王宮内の貴賓室で静かにお茶を飲んだりするのには、充分すぎるほど素敵なのだが、街を見物して歩き回るのには、あまり適しているとは言えない。


「まずは服。こういう上品なのじゃなくて、そのまま地べたに座っても平気そうなヤツ。それと歩きやすい靴が欲しいの。すぐ着替えたいから」


 結衣がそう言うと、パルメは笑顔で「わかりました」と答え、店に案内してくれた。

 パルメが連れて行ってくれた店で、少しゆったりめの綿のパンツと綿のシャツ、スニーカーを購入し、早速着替えると、次に替えの下着を買いに行った。

 とりあえず二日分くらいあればいいか、と物色していると、パルメが横から肩を叩いた。


「こういうの、どうです? 時々エロい事言ってるから、ヒューパック様、お好きかもしれませんよ」


 イタズラっぽい笑みを浮かべて、パルメは結衣の目の前にショーツを広げて見せた。

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