恋の傲慢⇔愛のエゴ

『ザケンナッ!あたしはチキュウレンジャーのスカイブルーとケッコンするんだぁー!!!』



『そっちこそザケてんのかっ!?わんくーるのツカイステひーろーにガチとか、ゲンジツをしれ!!』





『ウルサイッ!ちてきでクールなスカイブルーはあたしのこのみドストライクなの!間違ってもせいしゅんケイ・スカ―レッドとかきょーみねーんだよっ!』





恒例の取っ組み合いが始まった。






だが、いつもはここいらで上手に二人をおさめる先生が割って来ない異常事態に二人は揃って顔を向けた。





先生は遠い目をして呟いた。







『結婚・・・結婚、ね。ふふ・・・この歳になるまで私ったら一度もそんなプロポーズの言葉聞いたことがないわ・・・。』




『『・・・・・・・』』




子供心にこいつはこれ以上踏み込んじゃなんねぇ、と察した二人。



大人しく口を噤んだ。




・・・この話の着地点はどこ行った。





ともかくまぁ、そんなカワイらしい頃のある日のヒトコマ。


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