イノセント・ラヴァー *もう一度、キミと*
「ははは、あんた、何言ってんの。ウケるんだけど」


あれ。

意外にウケてしまった?

こういう笑顔もステキ。

……じゃなくて!

あせったあたしは、何か言わなきゃ、と急いで口を開いてた。


「……しかもあたし、性転換した元男なの」


……もう、あたし、何言ってんだか。

ワケわかんない。


「……はぁ?」


さすがにこれはウケなかった。

眉の間に、怪訝なシワが寄る。

あたしはすかさず言った。


「ねぇ、聞いて。

美咲さんのこと、好きなんでしょ?」

「……」
< 73 / 175 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop