「お誕生日おめでとう」

『ドキッ』とした。

まるで、俺の心の中を見透かされているような気がして……。



いつも誕生日が近付くと、自分だけそう感じているような気がして、それがなんだか悔しくて……気にしないフリをしていたんだ。



だけど。



「私の誕生日だけど……昭のお誕生日なんだもん……」



真輝はそう言うと、俺が掴んでいた片手を振りほどいて、クルッと回れ右して俺に背を向けた。



ああ、なんだ、俺だけじゃなかったんだ。



こいつも同じ誕生日を『特別』に感じていたのかと思うと、嬉しくて自然と笑顔になった。


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