届カナイ愛ト知ッテイタノニ抑エキレズニ愛シ続ケタ…

12 チワワ


ぼう然とした顔をしながら、霧生くんが玄関に立っている。

「お前…どうやって入ったんだよ?」

口をパクつかせながら。

あたしを指差した。

「ん?大家さん。」

平然とした顔をしながら、ソファにあぐらをかいて座りながら、大好きなアイスをパクついた。

「大家さん!?」

「うん。田舎から兄に会いに来ましたって言ったら、看護師さんじゃ何時になるか分からないからって鍵を開けてくれた。」

「家は近所で、お前のお兄さんは大学生だろ?」

口元をピクつかせながら、ツカツカと部屋に入ってきて。

ソファに座るあたしの顔をムッとしながら覗き込んだ。

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