届カナイ愛ト知ッテイタノニ抑エキレズニ愛シ続ケタ…

15 ひまわりと花火


その日の深夜。

霧生くんからメールが届いていた。

受信時間が夜中の2時を回っていて、予想外の遅さにビックリした。

やっぱり、携帯って便利だ。

こうやって、何時でも連絡取れるし。

2人にも会えなくても状況が分かるから。

お兄ちゃんを探しに行く以外は、病院に行く必要もなくなる。

霧生くんと冬槻先生のクビになるリスクも少なくなる。

えっと…

霧生くんからはどんな報告がきているかな?

ドキドキとした、緊張にも似た感覚。

早速、メールを開いてみた。

『午前1時37分。冬槻から電話来た。来週の火曜日の夜、7時にJMってカフェに集合。』

冬槻先生からは

『夜中にごめんなさい。来週の火曜日にJMって駅前のカフェに、7時に待ち合わせになりました。』

冬槻先生のメールは分る。

時間と場所が決まったら、メールするって言っていたから。

しかし…問題は霧生くんのメールだ。

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