アナタの“魂-KOKORO-”いただきます

感情




『このお屋敷、広いものね。ありがとう、レノ。』




千明は嬉しそうに微笑んだ。




『風呂とトイレは各部屋だし、食事も基本、各部屋で食べる。メニューは無い。好きなものを頼めばいい。あとは……何か生活する上で足りないものはここで供給される。』




レノは千明の部屋から、少し離れた、サービスルームを指差す。





『うん、わかった。』


千明はまたニコリと微笑んだ。






『いちいちニコニコしてて、疲れないのか?』






レノは千秋に苦笑い。





『全然。嬉しいから、笑ってるだけよ。レノは?楽しいとか、嬉しいとか、そう思ったら笑うでしょう?』





千明は微笑した。








< 59 / 93 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop