あのこになりたい
私は顔が真っ赤になっていた。



「俊二が好きなら…会いに行ってあげて…」


若菜さんは穏やかな口調だけど、しっかり私の目を見て言った。



「俊二はあんなだけど、本当は恋愛に臆病なとこあるのよ。家族のことで…やっぱり癒えてない傷があるように思うの。彼女ができても深入りさせないししない。きっと…付き合った先の別れまでを考えているから」


若菜さんの言葉に胸が苦しくなって泣けてきた。



「シュンは…よほど傷ついたんですね…」


私はシュンの心の奥の悲しみをわかってあげられなかった自分のふがいなさにまた泣けてきた。



「咲ちゃんと再会してからの俊二はすごく楽しそうだったの。だけど最近はまた人を寄せ付けない雰囲気を出しちゃってて…」


若菜さんは私の手をギュッと握った。



柔らかくて優しい手だ。



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