あのこになりたい
再会して、シュンは私にたくさんの勇気をくれた。


そして周りも私もどんどん変わっていった。



それはまるで私が描いていた理想そのものだった。



あの電車の中でシュンと出会わなければ、今もまだ私達は味もわからないような食卓を囲んでいただろうか…



兄は今でも引きこもっていただろうか…



私はまだ長い髪のままいただろうか…




シュンが運んで来た運命の中からもっともっと大きな運命が生まれようとしている…



私達はまだそれを知らずに、呑気に笑っていたんだ。


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