あのこになりたい
「咲も22歳か…」


シュンがしみじみと言う。


「シュンは25歳だもんねぇ」


私が言うと、


「空も待ってることだし…」


そう言いながら、シュンは私の隣に座った。



「俺は…咲の笑顔があれば本当に何だって頑張れる。嫌なことあった日も、咲の笑顔見たら癒されるし、また頑張れるんだ」



シュンが突然そんなことを言い出したので、恥ずかしくなり、


「何…急にどうしたの?シュン変だよ〜」


笑いながらシュンに肩を軽くぶつけた。


「笑うなよ〜」


シュンは私の顔を見て、恥ずかしそうに笑った。



そして、私の左手を握った。


シュンがポケットから出してきたのは…


指輪…



「咲。咲の笑顔をこれからも…一生俺に守らせて。結婚しよう」


私の薬指に指輪を付けながら、そう言った。



これって…


私は、シュンの顔を見た。


黙ったままシュンの顔を見つめる私を見て、シュンは少し不安そうにした。


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