星になるまで☆短編
星になるまで
―数年後。
「くっ久住愛華です。宜しくお願いします。」
斗真くん…この鮮やかな青空の向こうで…あたしを見てくれていますか?
「今日から宜しくね。」
あたしは今年の春からめでたく社会人です。
ずっと憧れていた会社に通えるなんて夢みたい。今でも時々思うの。天国に住所があればいいのにって。もしかしたらあるかもしれないね。だったら…その住所知りたいよ。けど、地球に住んでいるあたし達は足を踏み込んじゃだめだよね?
「久住さん。お茶入れてー。」
「はっはい。」
まだ仕事は任されないけど…凄く楽しいよ。
「どうぞ…」
あたしは礼をして下がった。