大好きっ![短編]
「今日は冬哉追いかけないのー?」
「はい。今週は我慢しなきゃなんです(泣)」
うー。改めて言われるとつらいよー(泣)
「ははは…そうなんだ?でも玲チャンもよくやるよね〜」
「?…何をですか?」
「何をって…追っかけ!」
「追っかけって言っても、今は昇進したじゃないですか♪」
「え?何にー?」
「か・の・じょに!ですよ〜」
「…は?…あははは!」
「―?なんで笑うんですかぁっ!」
「あはは…ごめんごめん!玲チャンって面白いね♪」
「私何も面白いこと言ってませんよ〜!」
「言ったじゃーん!今さっき♪」
「えー…?」
「『自称』彼女の玲チャン♪」
―ん?
「いや、自称じゃないですよ!本物ですっ!」
「ははは!はいはい、わかったよん♪怒らないで?玲チャン!」
「…怒って…ないですけど…」
そりゃー似合ってないだろうけどさっ。そんな笑うなんて…
「うそ!泣きそう?ごめんね?
俺は玲チャンの恋応援してるから!」
「…?」
この人…ほんとに何も知らないの…?
「じゃあまた〜☆
気をつけて帰ってね!」
速水先輩は手を振って帰って行った。