大好きっ![短編]
―――――…
「玲!」
「あ!冬哉先輩!」
げた箱で待ってたらすぐに冬哉先輩は来てくれた。
先輩が靴を履き替えるときに聞こえてきた声。
『冬哉くん今日もあの子なのー?大変だね〜』
『狭山はモテていいなぁ!』
とかとか。
その場にいると、聞こえてきちゃうから玄関の外に出た。
「玲、お待たせ…」
「全然大丈夫ですよ!」
にっこり笑ってそう答える。
あんなのどうってことないんだから。
「先輩!どこ行きますか〜?イルミネーションってまだ早いですよね〜?どっか行きたいとこありますか?」
あるわけない、よね…
「玲が好きなとこでいいよ」
「そ…ですよね♪じゃあ最近出来たショッピングモール行きたいです!」
「いいよ」
「じゃあ行きましょー!」
それから、私はばかみたいにずっと喋ってた。ほんと、どーでもいいことばっかり。
あの洋服かわいい とか
あれは何に使うんだろ?とか
それを隣でずっと、聞いててくれる先輩。聞いてくれるのは嬉しいんだけど、私は先輩の話も聞きたい。