新・監禁ゲーム
そうだ、あのときだ。
あのときからあとの記憶がない。
必死に思い出そうとしている中、部屋の天上片隅のスピーカーから、アナウンスが流れ始めた。
「ピンポンパンポン」
スピーカーから流れるアナウンスの声は、人間のものではなく、機械によって造られた不気味な声であった。
「初メマシテ、遥斗様。私ハ、ゲーム進行役、パリストン、デス 。今カラ貴方ニハ、ゲームヲシテモライマス。詳シイ詳細ハ、案内書ヲ送ラセテ、頂キマシタ」
アナウンスが終わると同時に、扉のポスト受付口からカタンと音がした。
遥斗は困惑したまま、恐る恐る扉のポストへと近づいた。
ポストへと手を伸ばすと、中には2つの封筒が。
1つ目の封筒をビリビリと破く。
その音は無音の空間だと、妙に気味が悪かった。
中には1枚の紙、それにはこう書かれていた。