新・監禁ゲーム
モニターに映る、"指定人物不適合"の文字に、遥斗は呆然とした。
もしかしたら、偶然生年月日が同じ人物だったのか。
いや、でも、あの声は……。
確かに疑問はあったものの、あの声は確かに玲奈で間違いでない。
しかし、現に結果は違った。
何故なんだ、わからない。
遥斗は頭を抱え、自分の残りの権利を確認し、深い溜め息を吐いた。
落ち着け、落ち着け、そう何度も心で繰り返す。
そのとき、スピーカーから声が漏れた。
「Eシート様。貴方ニ質問ガ届キマシタ」
顔を上げると、モニターには質問内容が表示されていた。
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貴方の名前は何ですか?
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この質問は的を得ていた。
確かに名前を聞けば、ほぼ間違いない。
遥斗は玲奈のことを知っていたあまりに、名前を質問するという選択肢が生まれなかった。
結果、生年月日を質問してしまい、それが裏目に出た。
質問に答えようとしたとき、遥斗はモニターに表示された言葉に衝撃を受けた。
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・下山 亨
・入力する
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選択肢が表示されているのだ…。
"入力する"をタッチすると、50音順に平仮名が表示される。
それをひとつひとつタッチして、質問に答えることも可能そうだ。
このとき、遥斗はゲームの落とし穴に気がついた。
"下山 亨"それをタッチすると、今度は"答える"と表示された。
遥斗は"答える"をタッチすると、質問は終了した。
同時に、遥斗の考えは確信に変わった。
そういうことだったのか…。