新・監禁ゲーム

遥斗の獲得金は300000円、これを如何に使うか。

すでにこのBETから失敗は許されない。

何が正解なのか、主導権を握るには最高額を賭けるしかない。

現在トップの陣内が300000以上BETしてきたら終わりだ。

このとき、1つの疑問が生じた。

「ちょっと質問なんだが、BET額が同率の場合どうなるんだ」

遥斗がユダに問うと、静かに微笑んだ。

「ああ、言い忘れてましたね。その場合は現在獲得金が少ない側に、権利を渡されます」

それに付け加え、ユダは続けた。

「また各自BET額を決定するまでは制限時間があります。私の手元にあるこのチャイムを鳴らしてから、10秒後には締め切らせていただきます」

制限時間があるのは、薄々感じていた。

しかし同率だった場合は、獲得金が少ない方に優先されるのは予想外だ。

これから切り開く打開策が何かあるはずだ。

ここは全BETして、僅かな望みに掛けるか。

そう思ってスイッチを押そうとしたが、遥斗の手は止まった。

いや、ここで権利を獲得したところで、GAMEに負けてしまったら意味がない。

その瞬間、自分の失格がほぼ確定される。

「チリーン…」

ユダがチャイムを鳴らした。

重苦しい部屋の中で、不気味にも響く。


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